このページでは、コンテストの簡単な概要と最低限の規定を記載しています。 規定に関しては、規定の中でも特に重要な部分を以下にピックアップして記載しています。 以下に記載されている内容は、コンテスト参加にあたり最低限必要な知識となりますので、必ず規定すべてに目を通してください。 「規定」に記載されている内容を把握しておらず不利益が生じた場合、それはチームの責任となります(規定は、適宜更新される可能性があます)。
レスキューロボットコンテストのフィロソフィー(理念と基本姿勢)
レスキューロボットコンテスト(レスコン)には、レスキューに関する社会的理解を深めていただく一手段としての意味を付しています。そのため、このコンテストには以下の理念と原則、コアコンセプトがあります。
原則:「レスコンの背後には、常に現実のレスキュー活動が控えている」
コアコンセプト:「やさしさ」
フィロソフィーの全体像については、「こちら」のページに掲載していますので、必ず一度目を通してください。
2026大会における主な変更点
- 規定文章の大幅な見直し
- 書類審査におけるロボット台数の制限追加
- 競技会予選の開催方式の変更
- 本選進出枠(チーム数含む)の変更
- 本選開催地の変更
- 本選競技数(各競技1チームづつ)の変更
- 本選のテスト(競技)フィールドの変更
- 本選におけるプレゼンテーション方法の変更
- 「調査報告ミッション」の内容変更
- 「容体判定」の点数変更
- 無線LAN通信規格の変更
2026大会の流れ
- 2026年1月31日 参加申し込み 締め切り
- 2026年2月16日 書類審査結果通知
- 全応募チームの中から最大28チームを選定(主催者枠を含む)。あわせて主催者枠最大2チーム、機器貸与を希望するチームからレスコンボードを貸与するチームを決定する。
- 2026年3月2日 書類審査結果等 詳細通知
- 2026年3月中旬 貸与機器発送
- 2026年3月20日 レスコンボード講習会(オンライン開催)
- レスコンボードの使用法について講習する。
- 2026年6月16日 競技会予選動画提出 締め切り
- 2026年6月30日 競技会予選 結果発表(webサイト)
- 本選に出場する12チームを発表する。
- 2026年8月7日 競技会本選に伴う搬入・ロボット通信システムの接続確認
- 2026年8月8、9日 競技会本選
- 予選を通過したチームがレスキュー工学大賞を目指して競技する。
- 2026年12月 貸与機器返却
コンテスト概要
レスコンは、架空の研究所である「国際レスキュー工学研究所」の実験施設として設計されたテストフィールドを用いて救助活動を行うコンテストである。テストフィールドは、大地震で半壊となったビルや施設内部を災害現場として、4分の1スケールで模擬している。想定されている災害シナリオに対して、提案システムの評価を行うために、本選ではテストフィールドにて救助活動を行う。 災害現場には、被災した人間を模した人形「レスキューダミー」(愛称:ダミヤン)が取り残されている。。現場は二次災害などの危険があり人間が近づくことができないので、ロボットだけでダミヤンを救い出し安全な場所まで運ばなければならない。参加チームは、テストフィールドとは隔壁で隔てた場所におり(屋外を想定)、ロボットに搭載されたカメラの映像と室内カメラからの映像だけを頼りに、ロボットを遠隔操縦する。ただし、自律型のロボットを使うことも可能である。
状況設定(競技シナリオ)
地震により大規模停電が発生するとともにビルや施設の建物(病院/高齢者施設/オフィスビル/工場など)が被災したため、従業員や作業者ら数名の行方不明者の捜索および救助依頼があった。
レスキューロボット隊は、ロボットを投入し、停電が復旧するまでの時間内に、人間が進入するには二次災害の危険がある半倒壊建屋内の被災状況調査、送電開始後に起きる通電・復電火災防止対策、ガス漏れによる爆発防止対策、要救助者の早期発見(捜索、容体確認)および救助を行う。安全な場所に救出された要救助者は、ヘリコプターなどにより病院に搬送される。上記シナリオを実現するレスキューシステムを提案し、1/4スケールの模擬テストフィールドにて提案システムの評価を行う。
レスキューダミー(愛称:ダミヤン)
要救助者を模擬した約30㎝、質量は約260g(服の重量は含まない)の人形(※複数用意されているが、寸法、形状や質量にはばらつきがある)で、内蔵された各種センサにより、ボディへの余分な力や手荒な扱いを検知し、それらの信号は競技フィールド外のコンピュータヘ無線で送信されます。それらの信号に基づいて痛みなどのダメージを計算します。また,離れた場所から要救助者の容体を判定することを想定して、各ダミヤンには「顔の色(頭部の一部の発色」「音(周波数)」「鳴動パターン」「二次元コード(QRコード)」の4つの識別因子が設定されており、それらの情報から「歩行」「負傷」「呼吸」「脈動」「意識」の5つについて容体判定を行います。
競技会予選の課題動画で使用する貸与ダミヤンは、実⾏委員会が本選で使⽤するダミヤンを模した簡易型です。
ロボットについて
ロボットの制限について
ロボットは⼿動操縦(遠隔操作)型あるいは自律型とする。
競技に参加するすべてのロボットは規定に定められている基本的な安全原則と要件を満たす必要がある。
ロボットの台数は最大8台までとし、サイズ・重量に制限はないが、スタートエリア(1800mm×900mm)内にすべてのロボットおよび交換部品、エネルギー源(バッテリー)が収まり、幅700mm×⾼さ600mmのゲートを通過できるサイズであることが求められる。
ロボットにはカメラが搭載されており、メンバーは競技フィールドを直接見ずに(競技会予選は目視可能)、カメラの映像や様々なセンサ情報だけを頼りに無線および有線で遠隔操縦を行います。
なお、ロボットを操作できるオペレータは2名までに制限されています。
エネルギー源を搭載するすべてのロボットに緊急停⽌スイッチの設置が必要です。緊急停止スイッチは、ロボットの上部に設置し、審判が容易に操作できる位置とすること。 なお、スタートエリア上に電源を置く場合、スタートエリア内のバッテリーにはスイッチを取り付け、緊急時に電源供給を停⽌できるようにしておくこと。設置した1つの緊急停止スイッチで「Appendix D ロボット共通規定」の「D.4 緊急停⽌スイッチ仕様」に記載されている「機能要件」を満たす必要があります。
- 通過ゲート
ロボットのエネルギー源について
- 競技中のロボットのエネルギー源はチームで用意すること。
- 使用できる電池は、リチウムリン酸鉄充電池、ニッカド充電池、ニッケル水素充電池、密閉型鉛蓄電池および乾電池である。ただし、それらの電池は市販状態で使用するものとし、自作の電池パック等の使用は禁止する。
- 本選競技で使⽤するすべてのバッテリーおよび充電器は、「バッテリー‧充電器リスト」に記⼊し、競技会本選前に提出し、登録する必要がある。登録の無いエネルギー源について、利用することは認めない。
通信について
無線通信と有線通信のどちらの⽅式を⽤いてもよい。1 台のロボットが、無線通信と有線通信の2つを同時に利用することもできる。
なお、実行委員会が推奨する無線機器は、レスコンボードである。
機器貸与チームに選ばれた各チームには、レスコンボードを2セット(TPIP4 2セット)、無線LAN⼦機 2セット(TPIP4⽤2セットの予定)、PWM増設基板および動作確認⽤機器を貸与します。
また、機器貸与チームに選ばれなかったチームまたはレスコンボード以外を使用するチームは、各自で用意しなければならない。ネットワーク 機器に接続して利用できるロボット制御ボード(レスコンボード等)は、「Appendix D ロボット共通規定」の「D.5 通信と制御システム」に記載されている要件を満たす必要があります。レスコンボードを各チームで購入することは可能です。
なお、ロボット制御ボードの使用数は無制限とするが、 通信帯域の 制約 により 5 セット以上では、映像遅延、操作不能などが発生する可能性が高くなる。
ロボット検査について
本選競技前に競技に出場するすべてのロボットに対してロボット検査を実施する。ロボット検査はコンテストのフィロソフィー、開催趣旨および規定に基づき、ロボットが競技に出場可能かを検査する。 合格したロボットのみ競技への出場を認める。検査では主にロボットのサイズ、機能および安全性を確認する。 なお、ロボットアイデア⽤紙に記載の構想と明らかに異なるロボットはロボット検査に不合格となる。 検査結果に異議を唱えることはできない。
メンバー構成
競技会におけるメンバーは以下の通りとし、各チームは、チームメンバーを登録しなければならない。- ・チームメンバー
- →競技会に参加するチームのメンバーをチームメンバーという。最⼤7名で編成され、それぞれに必ず役割が与えられる。フィールド、チーム控え室およびコントロールルーム等、出⼊りを制限される場所に⼊って活動することができる。参加チームのメンバーとして競技会等に参加するためにはチームメンバーでなければならない。
競技メンバーはそれぞれ以下に示す担当を務める。
(一部は兼務可能)
- ・キャプテン
- →チーム全体の指揮を取る。上限1名。応募時に登録しなければならない。コンテスト終了までキャプテンの変更は認められない(特別な事情を除く)。
- ・通信デバイス管理者
- →競技中に使⽤する通信機器の管理。上限1名。
- ・オペレータ
- →ロボットの操縦を担当し、救助活動を実施。上限2名。
- ・エンジニア
- →コントロールルーム内で、ロボットの整備や技術的なサポートを実施。
- ・ヘルパー
- →ヘルパーエリアで待機。リスタート時のロボット設置‧退場作業を補助。実⾏委員会提供のヘルメット着⽤必須。
書類審査について
競技会予選に参加する最大28チーム(主催者枠を含む)の「予選参加枠」と「貸与機器枠」を決定する。
競技会予選について
競技会予選では、実技とアイデアの両⾯から評価し、「主催者枠」「実技動画審査枠」「アイデア動画審査枠」の合計12チームの本選進出チームを選出する。
競技会予選の評価について
- ・実技動画審査
-
「レスキュー活動による実技動画審査」は、各チームが「課題フィールド」でのミッションを動画撮影し、提出する。課題フィールドは2種類あり、制限時間は2つ合わせて8分以内とする。遠隔操縦でダミヤンの救出と搬送を⾏い、その実施状況を判定する。
詳しい内容は、「規定」をご確認ください。下記写真は参考です。
- ・アイデア動画審査
- 各チームがロボットのアイデアを説明する動画を撮影し、そのアイデアの創造性‧機能有効性‧実現可能性に基づいて評価を⾏うものである。将来のレスキュー技術を担う新たな発想や挑戦を奨励し、その萌芽的段階を正当に評価する。
競技会本選への選出について
本選へ選抜される12チームの選抜方法は以下のとおりである。
- 主催者枠(0~2チーム)
- ・書類審査時に選出された0~2チーム
- 実技動画審査枠(7~8チーム)
- ・実技動画でポイントの高い7~8チームを選抜。
- アイデア動画審査枠(3~4チーム)
- ・実技動画審査枠に⼊らなかった上位8チームのうち、アイデア動画審査で⾼評価を得た3~4チームを選抜。
競技会本選について
競技会本選のテストフィールド
テストフィールドは、被災した倒壊建屋を模擬した「フィールド」と、倒壊建屋付近の⽐較的安全な場所と想定している「外部フィールド」で分類される。
フィールドは、「ルーム(A,B,C)」「共通エリア」「救出エリア」で構成される。
外部フィールドは、「コントロールルーム」「スタートエリア」「ヘルパーエリア」で構成され、、建屋内が直接⽬視できない場所であることを模擬するために、フィールドとは隔壁で区分けし、直接情報収集ができないようにしてある。キャプテン、オペレータ、エンジニア、通信デバイス管理者はコントロールルーム内で活動を行います。
なお、レスキューロボットコンテスト2026では、テストフィールドの変更を行うため、上記写真および図から変更になる可能性があります。
フィールド内には、通常のガレキ以外に、写真に示すような屋内を模した物(ガレキ扱い)も設置される可能性があります。
写真はあくまでイメージです。
競技会本選の評価について
ポイントの内訳は以下のとおりである。
- 競技ポイント(1200点満点)
- = ファーストステージ確定ポイント(600点満点)+ ファイナルステージ確定ポイント(600点満点)
- 総合ポイント(1800点満点)
- = 競技ポイント+ 審査員ポイント(600点満点)
各ステージごとの確定ポイント(600点満点)は、救出中の各ダミヤンに対するダメージ(フィジカルポイント)と各ミッション作業の達成度を評価する(ミッションポイント)を総合した点数で評価されます。ダメージはダミヤンに内蔵されたセンサで判断します。また、ミッションポイントは「作業ミッション」「調査報告ミッション」「救出ミッション」の3つのミッションの達成度でポイントが発生します。各ポイントの詳細を以下に記します。
また、反則には該当しないが、悪質な行為が認められた場合、審判団は50点を限度として合計ポイントを減点することができます。詳細は規定を参照してください。
フィジカルポイント (100点満点/ダミヤン)
ダミヤンの体力を表しています。時間の経過と共に値が徐々に減っていき、ダミヤンに内蔵されたセンサが力や衝撃を検出する度に値がさらに減ります。これらは、ダミヤンごとに評価され、最初の値は100点です。
「支援物資提供タスク」によるヒーリングインデックスによりフィジカルポイントの回復が行われた場合であっても、フィジカルポイントの最大値が100点を超えることはありません。
ミッションポイント(300点満点)
ミッションポイントの内訳は以下のようになっています。
| ミッション | タスク | 最大 ポイント | 最大 ミッション ポイント |
|---|---|---|---|
| 作業 ミッション | 障害物撤去 タスク | 30 | 60 |
| ガス栓対応 タスク | 30 | ||
| 調査報告 ミッション | 現場到着 タスク | 10/ルーム (×3ルーム=30) | 150 |
| 被災状況 報告タスク | 10/ルーム (×3ルーム=30) |
||
| 容体判定 タスク | 30/ダミヤン (×3ダミヤン=90) |
||
| 救出 ミッション | ⽀援物資 提供タスク | 10/ダミヤン (×3ダミヤン=30) | 90 |
| 救出 タスク | 10/ダミヤン (×3ダミヤン=30) |
||
| 搬送 タスク | 10/ダミヤン (×3ダミヤン=30) |
- 「作業ミッション」(60点満点)
-
・障害物撤去タスク(30点)
→障害物の側⾯が地⾯に完全に接した状態で撤去完了とする。 撤去中に障害物がダミヤンに接触した場合は得点なし。 ダミヤン救出後の撤去は得点なし。
-
・ガス栓対応タスク(30点)
→ガス栓を締めると得点。以下の写真はあくまでイメージ図である。
- 「調査報告ミッション」(150点満点)
-
・現場到着タスク(10点/ルーム:最大30点)
→ロボットの⼀部がルーム内に⼊ったと審判が判断した時点で到着とする。 各ルーム到着ごとに得点。 -
・被災状況報告タスク(10点/ルーム:最大30点)
→ストーブの有無を正しく報告すると得点。
-
・容体判定タスク(30点/ダミヤン:最大90点)
→ダミヤンの容体を5項⽬判定する。正解ごとに得点(1項⽬6点)。 室内カメラのみでの判定は禁⽌。 QR判定はロボット搭載カメラで⾏う。 判定結果はダミヤン搬送完了までにPCで報告し、変更は不可。
- 「救出ミッション」(90点満点)
-
・⽀援物資提供タスク(10点/ダミヤン:最大30点)
→救出を指示されたレスキューダミーに対して、指定された範囲(ブロック)に支援物資を正立状態で提供することで与えられる。支援物資の提供はダミヤンの救出完了までに行わなければならない。 支援物資による回復は各ダミヤン1回まで。フィジカルポイントの初期値を超えて回復することはない。 物資を使わず救出してもよい。 提供前の⽀援物資はロボットの⼀部として扱う。 複数ロボットによる扱いを認める。 ロボットと⾮接触の場合、リスタート時に回収不可。 スタートエリアに戻し、別ロボットに積み替え可能(提供前のみ)。 提供後の⽀援物資は障害物として扱う。
-
・救出タスク(10点/ダミヤン:最大30点)
→ダミヤンを完全にルーム外へ出すと救出完了。 空中の場合は影で判定する。 -
・搬送タスク(10点/ダミヤン:最大30点)
→ダミヤンを救出エリアに完全に⼊れると搬送完了。 ロボット内にあり確認できない場合、審判確認時点で完了とする。
反則について
レスキューに反する行為、フィールドやダミヤンの破壊、危険行為などに対しては、審判の判断で反則が取られます。
反則の概要
- A. 反則の種類
- 反則は「イエローフラグ(警告)」「レッドフラグ(退場)」「ブラックフラグ(失格)」の3 種類がある。
- B. 反則の宣告
- 主審が反則内容を説明し、該当ロボットまたはチームを伝える。
フラグの種類
- イエローフラグ(警告)
→競技中の軽微な違反に対する警告。
→ロボットに対して与えられる。競技続⾏を許可。
→特定のロボットの同⼀内容の繰り返しでレッドフラグに移⾏することがある。 - ・ダミヤンへの危険⾏為
- ・フィールド破損
- ・⼿順違反
- ・その他
- レッドフラグ(退場)
→競技中の重⼤な違反に対し、該当ロボットを競技から退場させる。
→ダミヤン保持中は原状復帰後、ヘルパーが撤去する。 - ・安全違反
- ・継続破壊⾏為
- ・運営違反
- ・警告無視
- ・その他
- ブラックフラグ(失格)
→フィロソフィーまたは開催趣旨に反する重⼤な違反。
→チーム全体を失格とし、評価‧表彰‧進出資格を失う。
→適⽤は競技時以外の⾏為にも及ぶ。 - ・不正⾏為
- ・運営違反
- ・フェアプレー違反
- ・その他
減点
反則には⾄らないが悪質な⾏為に対して最⼤50点の減点。
- ・競技進⾏
- ・フィールド操作
- ・妨害⾏為
- ・その他
レスキュー工学大賞について
レスコンでの評価は、ただ競技のポイントが高ければいいというものではない。
レスコンで与えられる最高の賞である「レスキュー工学大賞」は「チームのコンセプト」、「技術力」、「組織力」を総合して評価された結果であることから、賞に関する選定は書類審査の段階から始まっている。
詳しくは「レスキュー工学大賞」を参照。
なお、レスコンではこの他にもさまざまな賞があたえられる。
詳しくは、「2025大会 表彰結果」を参照。
(参考)競技説明動画
レスキューロボットコンテスト2024の競技会本選で使用された競技説明の動画です。レスキューロボットコンテスト2026とは異なる点があります。




