講演「先端防災ICTの実現に向けて 〜減災オープンプラットフォームARIAの開発〜」

日時
8月14日(日)15:45~16:40
場所
会場2階
講師
廣井 慧 氏 (京都大学防災研究所巨大災害研究センター 准教授)
概要
私が開発している減災オープンプラットフォームARIAは、異なる複数のシミュレータやシステムを、融合させるプラットフォームです。災害では、自然現象だけでなく人や社会など様々な要因が複雑に関係して被害が生じます。ARIAは、このような異なる要因を総合的に取り扱うため、複数のシミュレーションやエミュレーション、システムを漸進的にデータ交換・同期し協調実装させるシミュレーション・エミュレーション連携技術によって実現しました。現在までに、水害の際の避難行動を例に取り、氾濫解析、スマートフォン、人の移動シミュレーションなどの異なる複数のシミュレータを連携して、PoCを構築しました。さらに、企業や研究者がこのPoCに自分たちのシステムやアプリケーションを自由に接続し、性能を検証するためのしくみを提供しています。このプラットフォームの設計や実装の際に苦労した点、今後の開発展望などを説明します。

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