開催趣旨

ロボット×レスキュー2010実行委員会
実行委員長 横小路 泰義
(神戸大学 大学院工学研究科 教授)

1995年の阪神・淡路大震災では,多くの尊い命や大切なものを失いました。レスキューロボットコンテスト(レスコン)は,この震災を契機に始まったレスキューを題材にしたロボットのコンテストであり,実際にロボットを作ってコンテストに参加することで,レスキュー活動の大切さ,難しさを感じ,学べる場を提供してきました。

今年はあの震災から15年,レスコンも第10回目の開催を迎えることとなりました。この節目となる年に「レスコン」を通してお伝えしたかった人と人とのふれあいや思いやりの気持ちと「ものづくり」の大切さを,広く一般の市民の方々にもお伝えしようとの思いから,今年はレスコンを含む一連の企画を「ロボット×レスキュー2010」として開催することとなりました。

8月1日に開催される「レスコン10周年記念フォーラム」では,一週間後に開催されるレスコンのプレイベント的な位置づけとし,産官学および一般市民それぞれの視点から震災復興の15年を振り返り,講演やパネルディスカッション,機器展示を通して未来に向けた安心で安全なまちづくりの実現のための「ものづくり」の重要性とそこから生まれる「こころのやさしさ」の大切さを広く一般市民の方々に向けたメッセージとして発信していきます。 8月7日・8日には第10回レスコンが開催され,7月の予選を通過した12チームそれぞれがロボットによるレスキュー活動の考え方を実際の救助活動を模擬したコンテストの場で披露します。同時開催される「あそぼう!まなぼう!ロボットランド」でも,科学技術や防災に対する意識を高めてもらえるような各種展示や体験を提供いたします。8月21日・22日に開催する「こうべロボット夢工房in フルーツフラワーパーク」では,子供たちを対象に,工作教室,ロボットの操縦体験・実演を行います。

以上のように,「ロボット×レスキュー2010」では,第10回レスコンを中核とした様々な企画を通して「ものづくりとやさしいこころ」というテーマに込めた我々からのメッセージを子供から学生,大人までの世代に広くお伝えしようと思っています。皆様のご参加をお待ち申し上げています。

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