コンテストの背景
阪神・淡路大震災の後、私たちは救命救助機器の技術的な課題を調査・研究しました。その際に、救命救助の活動や機器に関する継続的な研究はもちろんのこと、それらに関する世代を超えての啓発も重要であることを痛感しました。
そこで、レスキューシステムを拡充し災害に強い世の中を作るという大きな目標に向けて、技術の継承と次世代人材育成のための一つの手段として、私たちはレスキューロボットコンテストを提案しました。
ロボットコンテストのようなイベントは、「教育」、「社会性」、「科学技術」の三つの軸で評価することができます。
まず、このようなコンテストを開催することによって、従来のロボットコンテストと同じように、創造性を
育む場や機会を提供することができます(教育)。また、競技に参加することを通じて、災害救助や
防災・減災について深く考えてもらうことができ、競技を見る人に対しても、防災・減災に関する
意識向上を図ることができます(社会性)。さらに、参加チームから、専門の研究者や技術者が思いも
つかなかったような新しいレスキューのアイデアが生まれることも期待しています(科学技術)。
このように、レスコンはこれら三つの軸の全ての要素を兼ね備えており、各要素が、「やさしさ」という
コアコンセプトで結ばれています。

もちろん、現実のレスキュー現場とここで考えている競技会場には雲泥の差があり、このコンテストで直ちに実用的なレスキュー技術が生まれるとは考えておりません。ただ、このようなコンテストに多くの方に携わっていただくことによって、レスキュー活動の大切さ、難しさを考える機会を数多く提案できればと考えています。それによって、1,000個のアイデアの中から、たった一つでもいいから真に役立つ「輝くアイデア」が見つかれば良いと考えています。
競技会予選 参加チーム(25チーム)
チーム名 | 団体名 | 枠 |
---|---|---|
RMF rescue | 電気通信大学 ロボメカ工房 | ◇ |
Iterators | 関西学院大学 ロボコンサークルAiMEiBA | |
UP-RP | 大阪工業大学 梅田ロボットプログラミング部 | ◎ |
S.S.S.S | 学生・社会人合同チーム | ◇ |
MCT | 松江高専 | ◇ |
がんばろうKOBE | 神戸市立高専 レスキューロボットコンテストチーム | ◎ |
QoQ | 芝浦工業大学 マイクロロボティクス研究室 | ◇ |
救命ゴリラ!! | 大阪電気通信大学 自由工房 | ◇ |
K.KNIGHTS | KINKI KNIGHTS(学生有志チーム) | ◇ |
JAIRES | 北陸先端科学技術大学院大学 ロボットサークル | |
ジュニパーOCT | 大阪工業技術専門学校ロボット機械学科 | ◇ |
大工大エンジュニア | 大阪工業大学 ロボットプロジェクト | ◇ |
TASUKE隊 | 産業技術短期大学 ロボットプロジェクト | ◇ |
チームホビーロボット | チームホビーロボット(社会人有志チーム) | ◇ |
とくふぁい! | 徳島大学 ロボコンプロジェクト | ◇ |
富ロボレスキュー | 富山大学 ロボコンプロジェクト | ※ |
長湫ボーダーズ | 愛知工業大学 レスキューロボット研究会 | ◇ |
日大RB | 日本大学 機械工学モノづくり工房 | ※ |
Fukaken | 大阪公立大学高専 福祉科学研究会 | |
HolyLab | 東京都立産業技術高専 荒川キャンパス | ※ |
realize | 近畿大学工学部 ロボット研究部 | |
レスキューHOT君 | 近畿大学 ロボット工作研究会 | ◇ |
レスキューやらまいか | 静岡大学 ロボットファクトリー | ◇ |
RENCON | 佐賀大学 ロボット研究会 Ro.T.U.S. | ◇ |
六甲おろし | 神戸大学 | ◇ |
================
予選参加チームの説明
「◎」:予選現地参加チーム(主催者枠)
「◇」:予選現地参加チーム
「※」:チームから予選現地参加を辞退したチーム
================